ご挨拶

 人口減少や少子高齢化が進行し、地域農業の衰退、農村集落・農村社会の疲弊が危惧されている中で、担い手を中心とした農業構造への転換と多様な主体による農村地域の保全・活用や地域の活用すべき農地を全体として有効活用することが益々重要になっています。
 これら農業・農村の課題解決をワンストップで推進するための体制を構築するため、このたび、公益社団法人兵庫みどり公社と一般社団法人兵庫県農業会議が組織統合し、令和3年4月1日より、新たに「公益社団法人ひょうご農林機構」として発足しました。
 当機構における農村支援は、「地域」「みんな」「いきいき」をキーワードに、「地域みんなが住み続けたいむらづくり」「地域みんながいきいきする農業の担い手育成」「地域みんなで農地をいきいき活用する」をキャッチフレーズとして展開します。
 具体的には、地域の特徴を踏まえた地域づくりに向け、地域景観や森林等も含めた多面的機能の保全、交流人口の確保など、多様な観点から農村地域づくりへの機動的な支援を行うとともに、農業後継者育成事業(旧みどり公社)と就農支援事業(旧農業会議)を一体的に運営し、窓口の一本化による効率的な農業者の確保・育成に努めてまいります。
 また、農地中間管理事業(旧みどり公社)と農業委員会活動支援(旧農業会議)を一体的に運営し、農業の基幹産業化を牽引する担い手の確保・育成に欠かせない農地の集積・集約化を効率的かつ効果的に推進します。
 あわせて、分収造林事業や災害に強い森づくりをはじめとする森林緑化関連事業や、県立三木山森林公園及び兵庫楽農生活センターの指定管理業務について、引き続き推進してまいります。
 今後とも役職員一丸となり、当機構業務の推進に尽力してまいりますので、皆様におかれましては、当機構に対しまして、格別のご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

令和3年4月1日

公益社団法人ひょうご農林機構
理事長  新 岡 史 朗